頭痛
- 頭痛の種類について
- 片頭痛について
- 群発頭痛について
- 緊張型頭痛について
- 当院では~当院の施術
頭痛にはいくつも種類があります
頭痛に悩まされている方は多いと思います。
一口に頭痛といってもいろいろな種類があります。
いろいろな分類法がありますが、まず、早急に手を打たないと命にかかわる危険なものもあるので「原因が病気」であるかないかで仕分けます。
一次性頭痛(病気が原因ではないもの)
- 片頭痛(偏頭痛)
- 群発頭痛
- 緊張型頭痛
- その他
二次性頭痛(何らかの病気が原因となって起こる)
すぐ病院へ行くべき危険な症候性頭痛
→クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、緑内障 等
早めに病院に行った方がいい症候性頭痛
→側頭動脈炎、神経痛、慢性副鼻腔炎、中耳炎、うつ病 等
二次性頭痛は病院へ
二次性頭痛は病気が原因で起こる頭痛です。
その病気が治らない限り頭痛は出続けます。
病院で治療を受けましょう。
病気が原因ではない「一次性頭痛」
「二次性」は緊急性や病院に行く必要があるので先に説明しましたが、数としては少数です。
実際に多いのは、病気が原因ではない一次性頭痛の方です。
- 片頭痛(偏頭痛)
- 群発頭痛
- 緊張型頭痛
- その他
約80%が「緊張型頭痛」で、頭痛の代名詞的な名称の「片頭痛(偏頭痛)」は約10%と意外に少ないです。「群発頭痛」にいたっては極めて稀です。
片頭痛
片頭痛の原因
片頭痛は何らかの理由で脳の血管が拡がることによって起きます。
脳の血管が拡がることで、その周りの三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激によって発生した炎症物質が更に血管を拡げ、片頭痛を引き起こします。
仕事が終わった後や週末(休日)などに片頭痛が起こる人は、心身のストレスから解放されて血管が拡がるからです。
誘発因子(片頭痛を起こすきっかけとなるもののこと)は各種あります。
- 精神的因子 ストレスや過度の緊張、疲労、睡眠(寝不足・寝過ぎ)
- 内因性因子 月経 ホルモンの変動
- 環境因子 低気圧、気温、天候の変化、光(まぶしさやディスプレイ)や音
- 食事性因子 食物(チーズやチョコレート、ナッツ、柑橘類、赤ワイン)
複数の因子が重なると起きやすくなりますので注意しましょう。
片頭痛の症状
頭の左右片方が痛いことから「片」「偏(かたよる)」という字が用いられますが、両側とも痛い場合もあります。字は「片」「偏」どちらも使われていて、いずれも「へん」と読み、意味などに違いはありません。
脈を打つたび、ズキッ、ズキッと痛むことが多いです。
患者さんから多く聞かれる症状や状況は
- 拍動に併せてズキッ、ズキッと痛む
- 吐き気や悪心、嘔吐がある
- 雨の日や季節の変わり目で悪化(気圧の変化)
- 身体を動かす、頭の位置を変えると悪化
- 眩しい光や騒音、臭いにも敏感になる
などです。
片頭痛が起ってしまった時の対策
1 暗い静かな部屋で横になる
光や音など過敏になり悪化させる要因を排除します。
2 痛むところを冷やす
氷嚢(アイスノン)やおでこに貼る冷却シートで冷やすと血管が収縮して頭痛が軽くなります。
3 睡眠をとる
たとえ短時間でも睡眠をとることで片頭痛は楽になります。
4 頭痛薬を飲む
鎮痛薬(処方された薬や市販薬)を服用する。症状が軽いうちに飲むことがポイントです。どうしても必要な時だけ服用しましょう。
5 頭を布でしばる
バンダナやハチマキで頭をしばります。片頭痛の原因は血管が拡張することですので、しばって血管が拡張すること抑えます。
注意すべき食べ物
血管を拡張させる作用のあるものが主な対象です。
中にはチラミンのように収縮させた後、作用が切れると反動で拡張させるものもあるので厄介です。
カカオマス
チョコレート、ナッツ
グルタミン酸ナトリウム
旨味調味料、缶詰の果物や野菜、ビーフジャーキー、中華料理具材
ポリフェノール
血管を拡張させる作用 赤ワイン、茶、チョコレート
カフェイン
コーヒー、茶
チラミン
血管収縮後、反動で拡張
チーズ、燻製、レバー、イチジク、玉ねぎ、チョコレート、発酵
アミン
ナッツ、柑橘類、ピクルス
アルコール
血管拡張作用
良いとされる食物
マグネシウムやビタミンB2がよい
良い・悪いの両方が含まれる食物
バナナ、レバー、ナッツなどは双方の効果があるので、避けた方が無難でしょう。
以上挙げた食べ物は「片頭痛に対して」の事であり、一般の健康、栄養摂取とは切り離してとらえてください。
健康維持のためにもバランスの良い食事をとりましょう。
群発頭痛
群発頭痛は病気が原因ではない「一次性頭痛」に含まれます。
かかっている患者さんの数の上では「片頭痛(偏頭痛)」や「緊張型頭痛」と比較すると「群発頭痛」にいたっては極めて稀と言えるほど少ないですが、痛みがかなり強く、毎日のように続くことから深刻な頭痛と言えます。
痛み方の特徴
- 年に数回、1~2ヶ月にわたって毎日のように発症
- いつも同じ片側に、ほぼ毎日同じ時間帯に、数十分から数時間続く
- 激烈な痛み 目の奥をえぐられる様な、キリやフォークで刺される様な痛み
- 目の充血や涙、鼻水が出る・または鼻づまり
- 夜中や明け方に発症することが多い
- アルコールの摂取者に多く発症
- 他の頭痛は女性に多いが、群発頭痛は男性が多い
発症の仕組みと原因
発症の仕組みは解明されていません。
目のすぐ後ろを通る内頚動脈が拡張して炎症を起こしているという説が有力です。
飲酒や喫煙をする人に多いことから、また飲酒で悪化することから、飲酒や喫煙も原因の一つに挙げられています。
他には気圧の変化、また、毎日決まった時間帯に起こる事から、体内時計の狂いが原因ともいわれています。
誘発因子から予防策を考える
飲酒や喫煙が引き起こす要因であることは多くの例からみてとれるので、発症期間中は控えましょう。
気圧の変化も要因として挙げられています。発症期間中は登山や飛行機への搭乗はなるべく控えた方がよさそうです。
ストレス(ストレスからの解放も含む)なども血管を拡張させる要因ですので溜め込まないようにしましょう。
対処(病院)
薬物療法
純酸素吸引法
病気が原因ではない「一次性頭痛」と分類されていますが、病院に行って診てもらう事をお勧めします。
緊張型頭痛
頭痛全体の約8割(一次性頭痛の中では約9割)を占めるといわれているのが「緊張型頭痛」です。
一番多くの人がかかっている頭痛のタイプです。
肩や首のコリなど筋肉が硬く(緊張した状態)なっていることが原因で起こる頭痛です。
毎日のように頭痛は起こりますが、今まで紹介した「片頭痛(偏頭痛)」「群発頭痛」と比べるとさほど強い痛みではなく、仕事や家事など日常生活ができなくなるようなことはまずありません。
とはいえ、頭痛薬が手放せないという人も多いのではないでしょうか?
痛み方・特徴
肩や首まわりのコリと併せて、頭が締め付けられるように痛みます。
よくある表現が「孫悟空の頭の輪で締め付けられるような痛み」です。
片頭痛(偏頭痛)にみられる脈を打つ痛みではなく、脈を打たないのが特徴です。
いつも同じ場所に同じに痛みを感じ、重い感じの鈍痛がします。
なりやすい人
肩や首が凝っている人、身体全体が緊張した状態の人です。
精神的、肉体的なストレスは原因になりますので、ストレスを抱えている人は要注意です。
頭痛全般にいえることですが、女性に多いです。
原因
頭、首、肩の筋肉が緊張する(硬くなる)ことが原因です。
筋肉が硬くなると筋肉は太く短くなり、周りの神経や血管を締めつけたり圧迫してしまいます。
これによって頭痛が起こります。
また、コリがトリガーポイントである場合、別の場所に痛みを飛ばす(関連痛といいます)ことがあり、頭に飛んだ場合は頭痛になります。
また、精神的、肉体的(疲労、睡眠不足など)なストレスもきっかけになります。
当院では
トリガーポイントセラピーなどの施術
当院では肩や首だけでなく、顎や顔面も含めて筋肉が硬くなっている所を緩めます。
更には腕や指先、背中や腰も関連している場合がほとんどですので、そういった所も緩めていきます。
別の場所に痛みを飛ばす(関連痛)トリガーポイントには、トリガーポイントセラピーを行います。
いくら肩や首を揉んでも残っていた頭痛が、実は別の場所に原因があったという事はよくあります。
そういった場合にトリガーポイントセラピーは威力を発揮します。
セルフケア
首や肩が凝るのは、猫背や左右非対称の悪い姿勢が原因です。
姿勢を正し、軽い運動などで筋肉が硬くならないよう、当院では施術後にアドバイスしています。
一度ご相談ください
頭痛は頭部にだけ原因があるわけではありません。
特に緊張型頭痛のようにコリやストレスで循環機能が低下している方には、トリガーポイントセラピーなどで対処できるところは多くあります。
是非一度ご相談ください。