むくみ
むくみとは
「むくみ」とは、何かしらの原因によって、身体の一部に水分が溜まった状態です。血液中の血漿(水分)が血管の外に浸み出した状態で、「浮腫(ふしゅ)」ともいいます。 済
似たものに「腫れ(腫脹)」があります。
炎症などが原因で身体の一部に血液の量が増えて(充血)膨らんだ状態です。痛みが出たり、赤くなったり、熱をもったりします。 済
様々な原因
足のむくみの主な原因
むくみが起こりやすいのは足です。
足は心臓から遠く低い位置にあるので、立っていると重力によって足に血液が溜まりやすく、心臓に戻る際には重力に逆らって昇らなければならないからです。
動脈は心臓のポンプ作用による拍動があるので末端部に血液を送り届けるのは問題ないのですが、静脈は拍動がありません。逆流を防ぐ為の弁はありますが、どうしても勢いが足りません。
健康体であればふくらはぎ等の筋肉の動きによるポンプ作用で高い位置にある心臓まで難なく血液を戻せますが、健康状態が良くないと戻しきれなくなります。
この状態が「むくみ」を発生させます。 済
浮腫
「むくみ」というのは何らかの原因によって、皮膚ないし皮膚の下に水分が溜まった状態の事をいいます。
血液中の水分が血管の外に異常に浸み出した状態で、専門的な言葉では「浮腫(ふしゅ)」ともいいます。 少改
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは
脚の静脈は心臓に向かって血液を戻すため、重力に逆らい下から上へと血液を送っていますが、血液が下の方に逆流するのを防いでいるのが静脈の中にある「静脈弁」です。
この静脈弁が何らかの原因で弱まって、うまく閉まらなくなると、静脈の中に逆流した血液が静脈を押し広げて血管を変形させてしまいます。
これが下肢静脈瘤です。 少改
臓器に関する病気
全身性のむくみを起こす、代表的な病気に、心臓、肝臓や腎臓の病気があります。
静脈性浮腫(下肢静脈瘤)、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)、リンパ浮腫(特発性、癌の術後)
膠原病 済
水分の摂り過ぎ
飲み過ぎると体重が増えて足がむくんできます。
水分の取り過ぎで血液が水分を蓄えて、毛細血管から水が染み出してくるからです。
安易な水分補給は体の負担になります。 少改
女性特有のむくみ
女性は男性より4倍くらいむくみが多いと言われています。
まず女性は生理前から生理中にかけて女性ホルモンの影響で体がむくんできます。
排卵前は卵巣ホルモンが多く分泌されてむくみにくい時期です。
しかし、排卵後に黄体ホルモンが分泌され始めるとむくみやすくなります。
このホルモンには血管拡張作用があり、全身の血管を開かせる作用があります。
血流が停滞して水分がたまりやすくなります。 少改