肩甲挙筋

- update更新日 : 2025年09月23日
folder筋肉の解説

肩甲挙筋は、首から肩甲骨にかけて走る筋肉で、その名前のとおり「肩甲骨を持ち上げる(挙上する)」働きをする筋肉です。

肩甲挙筋について

どこにある筋肉なのか?

図のとおり、首の骨(背骨)と肩甲骨をつないでいる筋肉です。

肩甲挙筋の図

 

起始(始まりの部分)

 頸椎(C1~C4)の横突起(首の横の骨)

停止(終わりの部分)

 肩甲骨の上角および内側縁の上部

 

働き(作用)

肩甲骨を上に引き上げる(挙上)

物を持ち上げる動作、肩をすくめる動作

肩甲骨の下方回旋

腕を下に引く動作(懸垂など)

頸部の側屈(片側だけが収縮)

首を左右に傾ける動作

 

よく起こる不具合

首コリや肩コリの原因筋の一つ

肩甲挙筋が過緊張や短縮を起こすと

  • 肩こり
  • 首のこわばり・可動域制限
  • 肩甲骨内側の痛み
  • 緊張性頭痛

などが起こることがあります。

肩甲挙筋が過緊張になりやすいのは

  • デスクワーク
  • スマホ操作
  • 細かい作業

等ですので前かがみの姿勢が続く時は、肩や首を回したりして身体を動かすようにしましょう。

 

トリガーポイント(痛みの引き金点)

首の付け根から肩甲骨上角(内側上端)辺りの肩甲挙筋を押圧すると

  • 首の付け根から肩甲骨上角(内側上端)にかけての筋肉の位置
  • 肩甲骨の上の縁
  • 肩甲骨の内側の縁

辺りに関連痛と呼ばれるジーンとする痛みが出る場合があります。

 

押圧による施術

硬くなった肩甲挙筋を緩める為、指や肘で押圧します。

肩甲挙筋を頭方から押圧

頸椎(C1~C4)の横突起(首の側面)を両側から押圧して緩めます。

肩甲挙筋を両脇から押圧

 

肩甲挙筋がこる原因としては、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、重い荷物を肩にかけることなど、姿勢の悪さや同じ姿勢が継続する事が多いです。

精神的ストレスを受けると、無意識に肩や首が緊張してしまうこともあります。

冷えなどで血流が悪くなることも筋肉が硬くなる原因です。

こまめに肩や首を回すなど身体を動かすことが予防策になりますので、積極的に身体を動かしていきましょう!